詐欺と呼ばれる事件で円天も被害額が大きなもの。100万円で年利36%という高利回りを謳っていたのが、健康商品販売会社のエル・アンド・ジー(L&G)。
多額の出資金を募りましたが、2007年1月より利息払いを現金から疑似的通貨である「円天」に変えました。
この円天が詐欺のポイント。システムまで楽天そっくりの「円天市場」というモールを運営、宝石類や食料品などが出品されていました。これは会員による出品。
ここで使える電子マネーにも似た円天は、会員が振り込む現金に付与されるポイントのようなもの。使用しても減らない通貨などと、売り込んでいました。
そのうち資金繰りが悪化し、会員への配当も止まってしまいます。警視庁ではエル・アンド・ジー(L&G)は、2000年7月の時点で事実上破綻していたと認定しています。
エル・アンド・ジー(L&G)の幹部が経営破綻を認識していながら、円天市場モールの運営により、約3万7000人以上から1200億円以上を集めたとみています。
この詐欺まがいの商法の新しい点は、独自の疑似的通貨の「円天」を使っての経済圏の確立。仮想の独自通貨を使い、ある種の閉鎖的なコミュニティができています。
さらに独自通貨は曖昧な通貨価値で、金銭感覚も麻痺させています。
よく調べてから参加ということにしたいですね。